難聴赤ちゃんの子育て
言葉育ては家庭にあり

人工内耳装用2週間目

マッピング


人工内耳装用1週間目からの続きです。

音入れから10日目にマッピングに行きました。

音入れからしばらくは、ほぼ毎週マッピングの予定が入りました。はじめは疑問がたくさんあったので、毎週STの先生に質問できるのはありがたかったです。

一番刺激が強い設定のプログラムで終日使えたことを伝えると、「うるさかったり不快に感じていないということだと思いますよ」と言われ、この日はもう少し強いマップを入れることになりました。

 

ここで、マッピングの大まかな流れですが、(息子はコクレア社のNucleus5を装用しています。メーカー、プロセッサの機種により手順は異なります)

まず、サウンドプロセッサの電池ケースを外し、PCと接続されたマッピング専用の電池ケースをサウンドプロセッサと接続し、インピーダンス(抵抗値)を測定します。

それから、全電極に対して一つずつ電流を流し、音の聴こえはじめのTレベルと、大きいけれど聞こえやすい大きさのCレベルを入力してマップを作成します。(パルス幅などパラメーターは他にもあります)

抵抗が違えば、電極一つ一つの設定も異なるので、マップは各々異なります。

最後に作成したマップに音入れをして、音場での聴こえ方を確認します。

ここで、うるさかったり違和感がある時は、再度マップを微調整してもらうような感じです。

 

人工内耳装用者が自分の聴こえをSTの先生に伝えることにより、先生との協働でより良いマップができます。

  • 音が聞こえた瞬間
  • 音の大きさについて<聞こえない、小さすぎる、中くらい、ちょうどよい、大きい、大きすぎてうるさい>
  • 日常の聴こえ

しかし、こうした自分の聴こえを伝えるすべを持つまで、子どもはSTの先生の他覚的な観察による判断や術中に測定したNRTを参考に、マップは作成されます。

 

インピーダンスは音入れの日よりも下がっていました。大体の人は、数回のマッピングの後に、抵抗値は一定に落ち着くそうです。でも、毎回数値の違う人、かなり高い数値を維持する人もいるそうです。

音入れから初のマッピングでしたが、息子の様子を見ていても、これといった反応が感じられませんでした。

本当に聞こえてる?っていう感じでしたが、前より聞こえの刺激は大きくなったので、しばらく様子を見ることになりました。

 

人工内耳においてマッピングはよい聴こえを作る大切な時間です。私は見ているだけしかできないのですが、知らず知らずのうちにものすごく緊張しました。

帰宅後、すごい疲労感が、、、

回数を積んで慣れましたが、自覚でマッピングができるようになるまではもどかしかったです。

 

サウンドプロセッサ


手術前は感染症予防のためおでかけを自粛していたので、手術後はじめて水族館へ行きました。プロセッサはずっとつけていることができました。サウンドプロセッサが黒だったので、子どもらしい柄のカバーを付けました♡

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補聴器を装用しても音の反応が全くなかった息子。人工内耳手術をし音入れした日が「お耳の誕生日」となりました。お耳の成長記録として、息子の様子や、私が感じたことを残しています。私の主観も大いに入っています。

人工内耳を装用して2週間目の気づき


  • 気付いた音
    トースターの音、レンジの音、時計の電子メロディーの音(ただし、日によって同じ音にも反応を示さないときがあった。むしろ、反応を示さない時の方が多い)
  • 名前を呼ぶと振り向くことがあった(後日談ですが、自分の名前と認識した上で振り向くのは3か月ほどかかるとSTの先生から言われました。おそらく振り向いたのは声に反応しただけ)
  • 太鼓や楽器の音には反応なし
  • はじめて絵本が読み終わるまで集中してくれた
  • 一週間目であったような突然何かに驚いて泣くことがなくなった
  • 時計の電子メロディーがなった時に、私が耳に手を当てて「時計。時計がなってるね」と、指さしして教えていたら、「時計は?」というと、時計を指さした。偶然か
  • 声はよく出ている
  • イベントでショーを見た時に、一番強いプログラムの設定4にしたらサウンドプロセッサを外してしまった。弱めの設定2にしたらショーの間もずっと外さなかった