※補聴器を装用しても音の反応が全くなかった息子。2012年3月に人工内耳手術をしました。
『お耳の成長記録』として、人工内耳を装用してからの息子の様子、聴こえの変化、ことばの表出記録などを、当時のメモをもとに過去を振り返って綴っています。
まとめはこちら>>>『お耳の成長記録』
読み聞かせ時間の変化
お風呂上りから寝るまでの間を絵本の時間にしていました。
人工内耳手術後からは毎日欠かさずこの時間だけは設けるようにしていました。
最初は勝手にページをめくってしまうので、読み聞かせるというよりは一緒に絵を追っていくような感じでした。それは、人工内耳を装用してもしばらく変わりませんでした。人工内耳を装用したからといって、すぐに言葉を理解はできません。音が聞こえることと、言葉を理解することは別です。話もなかなか聞いてくれませんでした。
しかし、同じ絵本を繰り返し読んでいるうちに、絵本の繰り返しのリズムと音の響きが結びついたのか、少しずつ絵本の読み聞かせを最後まで聞いてくれるようになりました。
そして、この頃には絵本の時間が定着してきて、お風呂から出たら自分で本を選んでお布団まで運んでくるようになりました。
始めのころは2、3冊でしたが、仕掛け絵本のような簡単なものも含めると20冊くらいを読むようになりました。
時間にして1時間半~2時間!
私の方が先に眠くなり船をこいでいたら、バンバンたたき起こされたこともありました。
とにかく絵本に夢中なようでした。
早く寝てほしいと思いつつ、絵本の楽しさに目覚めてくれたことは一歩前進したような気持ちになりました。
ひとり遊び
一歳の誕生日プレゼントでプレゼントしたピタゴラス。
最初のころは私や夫が作ったものをただ壊すだけでしたが、ひとりで立体も作れるようなりました。家を作ったり、平らにつなげて線路を作ったり、遊び方のバリエーションが増えました。
これがひとり遊びというのかな。黙々と遊ぶ姿が見られるようになりました。
実はこのピタゴラス。
弱い磁石がはいっているのですが、人工内耳をしたら磁石のおもちゃなんて大丈夫なのかと考えたこともありましたが。
まったく問題ありませんでした(笑)
その辺のマグネットとほぼ同じくらいか弱いくらいの磁力です。
人工内耳を装用して12週間目の気づき
- 身振りなし音声だけでアクションがあった言葉
ダメ
- 気付いた生活音(家の中)はなし
- 環境音や屋外での反応
外出先でも何か聞こえたよと教えてくれることがあった。ただし、エレベーターのドアが開くタイミングでなる音など、比較的静かな場所で聞こえた音に限る。
ショッピングセンターのカートに乗った状態でも後ろから呼びかけると振り向いた。
- 発語は何もなし
- 発声は変化なし
- まとめ
これまで、私が怒っても注意しても笑って返されたり理解していませんでしたが、やっと、「ダメ」という言葉の意味を理解するようになりました。「ダメだよ」って言うと、逆切れすることも。これもうれしい成長でした。
まずは、丁寧に。そして、気長に言葉かけしていきましょう。
立体遊び