難聴赤ちゃんの子育て
言葉育ては家庭にあり
お耳の成長記録

どうして母音で話すのか(人工内耳装用24週間目)

※補聴器を装用しても音の反応が全くなかった息子。2012年3月、1歳6か月で人工内耳手術をしました。
お耳の成長記録』として、人工内耳を装用してからの息子の様子、聴こえの変化、ことばの表出記録などを、当時のメモをもとに過去を振り返って綴っています。
まとめはこちら>>>『お耳の成長記録

 

人工内耳装用24週間目(2歳)

ハッピーバースデー


人工内耳を装用してから6か月が経ち、2歳になりました。

生まれて2回目のバースデーです。

 

少し振り返り、息子の1歳の誕生日の記録を読み返してみると、成長を喜んではいるものの悶々とした雰囲気が文章ににじみ出ていました。

補聴器の装用効果が全くみられず、人工内耳手術を真剣に考え始めた頃でした。まだ、難聴の原因を考えては、何が悪かったのか悩んだり、自分を責めたりしていました。オーディトリーバーバルの療育を意識し始めたのもこの頃だったと思います。一方で手話教室に通い、様々な進路を考えていました。

そういう意味で、1歳の誕生日は試行錯誤の中にあり、私もすごく悩んでいた記録が残っていました。

 

しかし、1歳半で受けた人工内耳手術によって、がらりと世界が変わりました。

閉ざされた扉が、まさに開いた感じでした。

 

それから半年、息子は大きく成長したと思います。

 

一つは、人工内耳が体の一部となり、毎日の生活に「音」が欠かせないものになりました。

もう一つは、心配していた独り歩きができるようになりました。

 

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音の世界に入って、聞こえることだけでなくて、感情の表現が豊かになったように感じます。

そんな息子との日々の関わりが私は以前より楽しくなりました。

一年前、一番成長しなくちゃいけなかったのはきっと私だったのかなと思います。

 

まだ発語といえるものはほとんどありませんが、喃語のバリエーションが増え必死に何か話しかけてくるようになりました。

ほとんど何を言いたいのか分かりませんが、私が丁寧に言葉をかけていれば、いずれ息子も言葉の爆発期が来てくれそうな予感がしました。

息子のおかげで私も毎日新しい発見があって、教わることがいっぱいでした。

生まれてきてくれてありがとう!

ハッピーバースデー!!!

 


 

2歳の誕生日は、ケーキのろうそくを息子はまだ吹き消せませんでした。

しかし、シャボン玉が吹けるようになったので、あと少し。

3歳は自分で吹き消すことができますように♡

と心の中で願いました。

どうして母音で話すのか


装用6か月経ち、少しずつ喃語や発音のバリエーションが増えてきましたが、

「ちょうだい」が「おーぁ」となり、かなり「お」が強調されます。

「あけて」は「あーて」と聴こえます。

「はい」は「あい」と言います。

 

STの先生に、どうして母音で話すのかを聞きました。

 

今はプロソディで音を認識しているから、そういうふうに聞こえているんだと思うよ

だから、抑揚やリズムがなんとなく合っていれば大丈夫だよ

きっとママと同じように話しているつもりだから

そのうちに子音も聞きとれるようになると、聞こえた音をそのままに発音できるようになるからね

 

と、教えてくれました。

 

「プロソディ」というのは

言葉のリズムみたいなイメージで、音の強弱、長短、高低をいうそうです。

 

あまり馴染みのないロシア語を聞くと、大人でも正確に真似するのは困難だと思います。

人工内耳装用24週間目(6か月目)の息子にしたら、プロソディで聞いている段階なので、子音はまだ十分に聞き取れていない状態なんですね。

また、子音を出すための舌の発達もまだまだ。

 

今は、

声をたくさん出して

プロソディが合っていればいい

段階だと知り安心しました。

焦っちゃいけませんね。

人工内耳を装用して24週間目の気づき


  • 音声だけで理解できる言葉

ぴよーん
けろけろ

  • 発語

わんわん
いないいないばー
おーい

  • 発声

これまで、私を呼ぶ時や物を指しながら「あうっ、あうっ、あうっ」と言っていたのが、「ばぶ、ばぶ」「あむ、あむ」などいろんな変化が出てきました。喃語のバリエーションが増えてきました。

  • その他

・親子体操教室に通いはじめました

広い体育館の教室でした。音楽に合わせて歩いたり走ったり、手を叩いたり、動物の真似したり、電車の真似したり、親が一列に並んでその股の間を子どもがずんずんくぐったり。

最後は、ゴールに親が経ち、子どもが一列に並んで一斉によーいドンで走ります。

未就園児の子ばかりなので、最初はなかなか揃いません。勝手にゴールまで来てしまう子が続出でした。息子ももれなく。

しかし、何回かするうちに、よーいドンの掛け声までみんなスタート位置で待てるようになりました。

息子もルールが分かったようで、合図を待って走れるようになりました。

毎回教室では、1時間半親子でしっかり体を動かしました。

まだ歩くのも初心者な息子なので、走るとよく転んでいましたがとても楽しそうでした。

 

 

まずは、丁寧に。そして、気長に言葉かけしていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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難聴児の母親です。