難聴赤ちゃんの子育て
言葉育ては家庭にあり
お耳の成長記録

【お耳の成長記録】裸耳聴力

「裸耳」と書いて「らじ」と読みます。

補聴器や人工内耳などの補聴器機を装用しない状態のことです。

先日裸耳の聴力測定をしました。その検査結果のオージオグラムです。

 

左右とも低音から高音まで全てスケールアウト。

※125Hzが80dBでの測定結果になってるのは測定機械の性能上の設定値で、これ以上の大きな音は出せないそうです。

 

検査は10分程度でしたが、ヘッドホンごしに聞こえる音に、ずっと聞こえない、聞こえない、聞こえない、、、と言う息子が切なくて。

だけど時々、「聞こえないけど耳がジリジリする」って言ってました。

音圧ですね。

そりゃ120dBの音をガンガン聞かされれば振動が伝わってきますよね。

息子は終わってから、ずっと聞こえないからダメなのかと思ったと心配していました。

息子の気持ちを汲むと複雑でしたが、今からする検査は音が聞こえないからねなんて言ったら、聴力検査になりませんものね。

 

でも、こんな裸耳聴力でも、人工内耳で20dBの音まで聞こえるようになって、話せてコミュニケーションが取れるようになりました。

中途失聴の方の中には、人工内耳手術をして音をとりもどせば次第に聞こえるようになり会話もできるようになりますが、言葉を知らない難聴の赤ちゃんは人工内耳を装用したからといっても音が聞こえるだけでは話せません。

でも、これって健聴の赤ちゃんも一緒です。生まれた時はまっさらな状態です。お母さんの声や周りのいろんな音や声を聞いて次第に言葉を理解していきます。

難聴の赤ちゃんはそのスタートが遅い分、丁寧な関わりと声かけが必要になるんですよね。

山は大きいかもしれませんが、一生続く長い旅ではありません。

母親が関われるのはほんと短いです。

まずは、丁寧に。そして、気長に言葉かけしていきましょう。

 

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nanchou-akachan
難聴児の母親です。