※補聴器を装用しても音の反応が全くなかった息子。2012年3月、1歳6か月で人工内耳手術をしました。
『お耳の成長記録』として、人工内耳を装用してからの息子の様子、聴こえの変化、ことばの表出記録などを、当時のメモをもとに過去を振り返って綴っています。
まとめはこちら>>>『お耳の成長記録』
人工内耳装用31,32,33週間目(2歳1か月)
とある日の言語訓練(グループ)
グループセラピーでは、音に合わせて遊んだり、季節の絵本を読んでもらったり、歌ったり、工作したりしていました。
今月(10月)のセラピーの内容は
・天気の確認
・音遊び
・電車ごっこ
・落ち葉で洋服作り
- 天気の確認
「きょうのお天気はどうだったかな?」
「ぽかぽかの晴れかな?ザーザーの雨かな?もくもくのくもりかな?」
一緒に窓から外を見て、
「雨は?ふってないね」
「おひさまは?ないね。くもにかくれてみえないんだね。じゃあ、きょうの天気は?」
「そう!くもりだね。もうすぐ雨がふりそうだね。きょうはお外であそべないかもしれないね」
- 音遊び
太鼓やフラフープ、ボールなどで遊びました。
めあて
・音を聴くこと
・音が聞こえるまで待つこと
・音に合わせて行動すること
太鼓や笛の音がなってから、(確認して)ボールを投げたり、フラフープをくぐったりしました。また、太鼓の音がなっている間は走り回る、音が止んだら止まるという静動をつけた遊びをしました。
- 電車ごっこ
「電車ごっこに必要なものは?まず、線路と駅を用意しようね」
線路はビニールテープで、駅はミニ机で代用して電車ごっこをしました。
「しゅっしゅっ、しゅっしゅっ」「ぽっぽー」「がたんごとん」などの声かけ。運転手さんとお客さんは交替で。
- 落ち葉で洋服作り
紅葉して色づいた落ち葉やどんぐりをこの日のために拾いに行き、袋につめて持っていきました。
服を作る前に、たくさんの落ち葉の中に色のついた毛糸玉を混ぜて、先生が言った(見せてくれた)色と同じ色の毛糸玉を落ち葉の中から探すゲームをしました。
「あか」「あお」「きいろ」「みどり」「くろ」「しろ」
その後、新聞にぺたぺたと落ち葉を貼って服を作りました。
息子は新聞に落ち葉を貼るのには全く興味を示してくれず、途中から私が全部貼りましたが( ;∀;)
それでも、家に持ち帰った落ち葉の服をパパやおばあちゃんに得意気に見せていました。話せるようになったらこれに説明がつくのでしょう。代わりに、私が洋服づくりの説明をしました。
また、これまで分かっているのか判断しかねていた色の音声理解ですが、今日のセラピーで
あかはどれかな?きいろは?みどりは?
の問いかけに迷わず指さしできました。
グループのお友達。同じ年齢で人工内耳装用期間はわずかに違うだけですが、会うたびに理解も発話もぐんぐん伸びていました。
その成長を目のあたりにして希望をもらい、私もモチベーションが上がりました。ママとのおしゃべりも楽しいひとときでした。グループセラピーの利点ですね。
体操教室終了
ようやく慣れたと思った親子体操が終わりました。毎回楽しく過ごしていたのでとても残念でした。
スタッフや他のママから息子は名前を覚えてもらっていました。耳に人工内耳がついているから印象深いのかもしれませんね。意外なメリットだったりします。
50人という大人数の中で過ごしたのはこれが初めてでしたが、回を追うごとに息子のちょっとした成長がみられ、うれしく思っていました。
泣いている子がいると肩をトントンたたきに行ったり
気になる子がいると後を追いかけたり、手をつなごうとしたり
息子なりのコミュニケーションをとっていました。
このコミュニケーション、いずれは言葉も交えてできるようになるとうれしいです。
たくさん人がいて、音楽もずっとかかっているので、聞き取りとしては最悪な環境でしたが、息子にとっては人が多い=楽しいようでした。
しかし、言葉の理解もまだ乏しく、且つ騒がしい環境だったため周りを見て真似しているようにも見えました。
聞こえない時、周りを見て何かの判断材料にしたり、行動を真似をしたりすることは、大切なことです。
一方、周りを見て真似をするということは、自己判断が伴いません。こうした行動を常にしていたら自信が持てない子になるかもしれないと危惧しました。
集団生活に入るまでは、できるだけ静かな環境で聞こえる環境を作ってあげよう。そして、傾聴姿勢をつけることを大切にしたいと思いうようになりました。
人工内耳を装用して31,32,33週間目の気づき
とうとう3週まとめてになりました。。。
忘れていたというより、発語が増えないから書くことがなかったんです。
- 発語
いたい
おはよう
バナナ
いっぱい
はっぱ
- その他
整形でCTを撮りました。人工内耳手術前にもCTを撮ったのですが、その時は泣き叫んで大変でした。
しかし、今回は「ピタッと立てるかなぁ」「すごいね。上手だよ!」「すぐ終わるからね」と話していたら、難なく撮影できました。
このように言葉の理解が進んでいると思う出来事が多くなりました。それに伴って、分かってくれないもどかしさやストレスが随分減ってきました。
まずは、丁寧に。そして、気長に言葉かけしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
長く使える図鑑☆
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