海外で幼少期を過ごす家族に向けた書籍の中で、
柱になる言葉がないと、思考力が育たないばかりか、年齢相当の知識を吸収することが難しくなる
家庭内では豊かで美しい日本語を
という文章を見て、思わず難聴児の療育本かと思ったほどでした。
母語の確立と思考力の成長は切っても切れない関係にあるってことですね。
先天性難聴児の場合、母語の確立は切実な課題です。
息子は最重度難聴です。
人工内耳で補聴ができたので音声言語による日本語を選択しましたが、補聴が上手くいかない場合は手話を母語として選ぼうと決めていました。
家族の中で息子だけが会話に入れない状態は作らない。その時は家族の会話を手話にしようと考えていました。
柱になる言葉は家族との会話から作られる
しかし、言葉を育てばかりが療育の目的ではないと思っています。
療育を通して言葉を育てているのには違いありませんが、言葉育ての先には言葉を理解して考える力をつけることです。
思考力を育む段階になると学習的要素も大きくなり、もはや療育とはいえないかもしれませんが、少なくとも幼児期の生活言語の習得期の療育は、できるだけ生活体験から言葉に触れるのが自然です。
生活体験
教えられて学ぶ座学ではなく、日常のやりとり、見たもの、聞いたもの、触ったもの、思ったこと、知ったこと、感じたことなどを言葉で表現する。
生活体験から言葉を育てる療育は時間がかかりますが、「どうして」「なんで」と考える力が育まれます。
また、国語力や国語学習に関する書籍の中でも、生活体験が学習の基礎となることが記されています。
みなさん療育であれこれ生活体験を取り入れていますね。
たとえば、クリスマス。
ツリーを出したり
クリスマスソングを歌ったり、
ほしいプレゼントを考えたり、
サンタさんに手紙を書いたり、
アドベントカレンダーを作ったり。
楽しい体験がいろいろあります。
子どもが年間行事の中で一番早く覚えるのはクリスマスだそうですよ。
「子どもの日」がいつなのか知らない子も、「クリスマス」が12月だってことは知っていますねからね(*‘∀‘)
楽しみましょう♪
今やっていることが国語力につながります!
和太鼓作りを体験してきました。
どんな材料があったかな
-和太鼓の本体になる筒状の木、牛革2枚、麻紐
道具は?
-穴を開ける道具(くぎみたいな形のもの)、金づち、はさみ、円状の板、赤鉛筆
工程は?
①牛革に円状の板を置いて赤鉛筆で印をつけて、はさみで丸く切り抜いた
②牛革に穴をあける位置に印をつけた
③穴を開ける道具と金づちを使って牛革に穴を開けた
④牛革の表(つるつるの方)が外側になるようにして木の筒の両端に合わせた
⑤紐を表から裏へ、奥から手前へ通して牛革を固定した
⑥一日日陰で乾かして完成
どんなところが難しかった?楽しかった?
どうして和太鼓の音が響くのかな?
まだまだ生活体験学習中です。