<息子のお耳歴>
- 先天性感音性難聴両耳110dB~(スケールアウト)
- 補聴器装用開始 7か月~1歳5か月・・・反応なし
- 人工内耳手術(右耳) 1歳6か月
- 人工内耳手術(左耳) 3歳5か月
- 現在8歳 両耳人工内耳装用
オージオグラム(両耳人工内耳装用)
20~30dB(主要周波数域では20dB)
片側装用ずつの聴こえ
お耳年齢は右が2年先輩ですが、左の方が5dBほど少しよく聞こえているようです。セカンド手術して2年目あたりから追い抜きました。
同じ環境下で聞いて育っていても違いが出てくるのは、内耳の状態や、インプラントの違いや、プロセッサーの機種の違い、などでしょうか。
語音明瞭度
<単音の語音明瞭度(両耳)>
清寂下(18/20)
騒音下SN0(17/20)
<単語の語音明瞭度(片耳ずつ静寂下)>
右耳(25/25)
左耳(23/25)
<文章の聴き取り(片耳ずつ静寂下)>
右耳(15/15)
左耳(15/15)
四~五語文、例えば(自作)「大型の台風のため明日の学校は休校になるかもしれない。」のような文章です。左右とも全問正解で、聞き漏らさず耳コピできるようになりました。
しかし、5歳の頃までは語尾まで覚えきらず、語尾の聞き漏らしや聞き間違いが多かったです。以下(青字)は当時の記録です。
語尾の間違い
〜したら→〜した
「ら」がない
〜みせてあげようか→〜みせてあげよう
「か」がない
語尾には話し手の気持ちのニュアンスが含まれます。こういう聞き漏らしが相手の意図をくめなかったりするのかもしれない。
また、聞き漏らした言葉を思い込みで補っているように感じる。例えば、
ねむいから布団でねよう
→さむいから布団でねよう
どちらも状況としてはあり得るが、「ねむい」と「さむい」は似ていない。こうした聞き間違いが日常茶飯事であったら、会話がちぐはぐになるかもしれない。
と、当時はこうした危惧をしていた訳ですが、
聴覚記憶がアップした?最後まで話を聞けるようになった?語彙力があがった?経験値が上がった??
どれが貢献しているのかは分かりませんが、現在五語文は耳コピできるようになりました。
一方、単語や単音ベースでは100%になることは一度もありません。特に単音では限界を感じます。
文章が100%なのは、前後の文章から聞き取りにくかった言葉を補っているのもあるように思います。
そのためにも、やはり語彙を増やして、予想する頭の中の辞書を豊かにすることが大事なのだと改めて思います。