笛を吹く
息子は補聴器では全く聞こえなかったので、人工内耳装用スタートは音の存在を知ることからでした。楽器はもってこいですよね。
いろんな音のなるものを用意しました。
笛、ラッパ、たいこ、トライアングル、すず、ハーモニカ、カスタネットなどの楽器。昔ながらのカタカタや吹き戻しや、電子音のおもちゃ、オルゴールなど。
価格:3,555円 |
息子がいつでも自由に手に取れるようにしていましたが、聞こえていない時も遊んでいたので、遊ぶ=聞こえているとは限りません。
そこで、音入れ後の初めの目標として、笛を吹けるようになることを掲げました。
笛、吹けなかったんです。笛そのものの遊び方を知らなかったといっていいかもしれません。
聞こえる子なら、笛を口にくわえて何かのきっかけで吹いた時にピーっと音が聞こえれば、こうすれば音が出るんだ!と気付きますが、笛の音が聞こえない子にはね。。。
たまーに、幽霊登場のシーンのような「ヒュ~」と、か細い音は出ましたが。
笛トレーニングを初めて、音入れから6週目のことでした!
自分の意思で笛が吹けるようになりました!!!
まだこの頃、発語はなく、人工内耳でどれくらい聞こえているのかどうか半信半疑だったので、笛を吹く姿を見ると一歩前進したかなと感じました。
音の違いを認知①物のマッチング
次は音の違いを認知できること。
その前に実物の楽器とその楽器の絵カードの物のマッチングを練習しました。
はい、音とは関係ありませんね。
「この笛はどれかな?カードをえらんで〜」
絵が下手すぎて、マッチングも最初は怪しかったです。これは写真カードを使うべきだったかもしれません。
でも、ほどなくマッチングはできるようになりました。
この絵カード以外にも、楽器の絵カードをいくつか作りました。
音の違いを認知②音のマッチング
物のマッチングができるようになってから、ようやく音のマッチングです。
音の違いが分かりやすそうな楽器を三つえらんで、見えるところから音を鳴らして選ばせました。
当然最初は意味が分からない息子。
これは夫に手伝ってもらいました。一人が音を出して、息子と一緒にもう一人がお耳に手をかざして聞くよポーズをして、
「聞くよ~」
一人が笛を吹く。ピーピーピー
「ピーピーピーって聞こえたね。笛の音が聞こえたね!このカードだね。」
そうして、笛の絵カードを選ぶような感じです。
見えるところから音を出した後は、見えないところから音を鳴らして同じことをしてみました。
また、楽器遊びをしながら、絵カードを手元に置いて、物、音のマッチングをしながら遊びました。
半年後、楽器の音のマッチングができるようになりました。