人工内耳手術直後の頃、STの先生から言われました。
テレビから得るものは今は何もないよ
テレビの音をまだ聞き取ることはできないから
聞き取れていないというのは間違いありませんが、得るものが何もないというのは言い過ぎじゃないかと思いました。
しかし、当時夫も私もテレビの付けっ放しに抵抗のない生活だったのです。
このままではいけないと感じ、見ないときは必ず消すことから始めました。
静かな環境をつくることがもたらしたもの
当たり前ですが、テレビが付いていると音を絞っても無音ではありません。
声かけがよく聞こえるように、息子の見る番組以外は徐々にテレビを見なくなりました。
見たい番組は録画して息子が寝てから見る生活にチェンジ。
夫は最初は文句たらたらでしたが、習慣づいてくると寝静まってからむしろのびのびと録画したテレビを見ていました。
日本小児科学会からは、『子どもとメディアの問題に対する提言』がでています。
言語習得前の難聴児的にも、「耳より目で楽しむくせがつきやすい、受け身の娯楽で主体的な遊びに結びつかない、一緒に遊ぶ時間が減ってしまう、放置で声かけが少なくなる」など、いい点は思いつきません。
思い切って、テレビとDVD視聴時間は1日30分に減らしました。
そのあとはテレビを消して、私は家事が終わるまで(時には同時進行で)息子には一人遊びをさせました。
それが結果的には集中して遊ぶことにつながったように感じます。
息子はブロック遊びが好きで、一人遊びといえばブロックや積み木を並べていました。
お絵描きが好きな子はひたすら絵を描いているという話も聞きますし、お人形遊びやおままごとが好きな子、乗り物が好きな子、戦隊ものが好きな子。
何かこれ!という好きなことがあれば、親の関与がなくても2歳ころからひとりで遊ぶことができるといいます。
息子が1人で集中して遊んでいる時は、あれこれと声はかけませんでした。テレビを消すことのメリットはそこにもあったように思います。
ひとりっ子はうちの中では親以外に遊ぶ人がいませんが、親がずっと遊ぶ訳にはいきません。兄弟がいたら楽しいでしょうね。
でも、こうして自分の好きなことに没頭できるのは、ひとりっ子のメリット!?
それは分かりませんが(^^;)
現在は8歳になりましたが、テレビ視聴は1日1時間です。見たい番組を見ています。見ない時は消しています。
学校から帰ってきたら好きなことを楽しんでいます。
公園へ行ったり、読書をしたり、詰将棋をしたり、マンガをみたり、ブロックで遊んだり。
これだけは言えるのは、小さい頃にテレビを何時間も見ていたら、一人遊びを楽しむ時間を過ごせなかったと思います。
当時厳しいと思った先生の言葉でしたが、今では感謝しています。
テレビの付けっ放しのご家庭の方!
お子さんのテレビやビデオ視聴時間を見直してみてはどうでしょうか?
難聴児のいる家庭でそんな生活をしていたのはうちくらいかな(;´Д`)
これで生活チェンジしました☆
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