※補聴器を装用しても音の反応が全くなかった重度難聴の息子。2012年3月、1歳6か月で人工内耳手術をしました。
『お耳の成長記録』として、人工内耳を装用してからの息子の様子、聴こえの変化、ことばの表出記録などを、当時のメモをもとに過去を振り返って綴っています。
まとめはこちら>>>『お耳の成長記録』
聞き間違いがふえてきた
聞き間違えて覚えた言葉。
言葉を覚え始めの子どもにはみんなあることですが、難聴児はやはり多いですね。
息子が5歳頃になると、保育園やテレビや絵本を情報源にして、私が使わない言葉も覚えて話すようになりました。
それと同時に、聞き間違えて覚えた言葉が増えてきました。
言葉の使い方の誤り(例えば高いを大きいと言ってしまうなど)は敢えて訂正せず、正しい言葉を私が使い、息子に聞かせて気づかせようとしていましたが、覚え間違いは訂正していました。
ある時、「ちょうれつおもしろい」と息子が言いました。
どういう意味なの?と聞くと、
「すごくおもしろいっていう意味だよ」と。
”ちょうぜつ(超絶)”ですね。
その頃、戦隊モノで超絶とつく技の名前がありました。そこからだと思いますが、保育園でも誰かが使っていたのかと思います。
「ちょうれつではなくて、ちょうぜつ。数字のゼロのぜだよ」
と教えました。
また、ある日のこと。
「イケメンだいふく食べたい」と言っていました。
わざと言ってるのかと思ったら、『雪見だいふく』のこと、息子はほんとにイケメンだいふくだと思っていたようでした。
「パッケージには雪が書かれているよね。このアイスは雪見だいふくっていうんだよ。イケメンだいふくがあったらおもしろいね」
聞き間違いによる言葉の訂正。
うちは耳で聞き取らせて教えています。普通は字を書いたり指文字で教えるのが難聴療育のセオリーかもしれませんが、以前海外のオーディトリーバーバルの先生の講演を聞いた時、聞き間違いもできるなら音で教えてあげましょうと。
音の聞き間違いは音で教える
音は音で訂正していくことで聴き取りの練習にもなるとのことでした。
なるほどと思い、これは取り入れてきました。
会話では、前後の話から聴き漏らした言葉を予想できます。
でも、初めて聞く知らない言葉は前後の文脈から判断できるものばかりではありません。知らない言葉は、知っている単語を置いて言葉を聞きとろうとします。
知っている単語が多いほど、聞き間違いは減るのはいうまでもありません。豊かな語彙力が大切なのはそのためですね。
また、息子が書いた文章から覚え間違いをしている言葉に気付くことがあります。
「視力検査」⇒「しろくけんさ」
「電子レンジ」⇒「レンシレンジ」
音にすると似ているので、息子が間違って話していることに私はずっと気づきませんでした。
しかしながら聞いて覚えた言葉だからこその間違いとも言えるので、見つけるたびに息子の聴こえにくさを再認識することにもなっています。
こうした間違いを減らす方法としては、漢字を使って文字をイメージすることがやはり有効だと思います。特に熟語は聴き取りにくいので、音と漢字を合わせていくのが良さそうです。
音だけでは覚えにくいですよね。
今後は音だけではなく、漢字からも覚えることで、覚え間違いを減らしていけたらいいなと思っています。
語彙をふやそう
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