イヤーモールド
人工内耳の息子のイヤーモールドの軸部分が取れてしまったので、新調しました。
耳型を取る時、粘土のようなものが固まってくるとすごく圧迫感があるそうです。どんな状態になっているのか見たいから写真を撮ってと息子に言われました。
渦が巻いていてカタツムリみたい、だと。確かに見えなくもありませんね。
イヤーモールドの作製は、なんと3年ぶりでした。
人工内耳の場合、プロセッサーの保持のためのイヤーモールドなので、多少成長して耳穴に合わなくなっても使えます。耳友からもなかなか作り直すことがないと聞きます。
とはいえ、3年も使うとだいぶ黄ばんでいましたよ。変え時だったかもしれません。
今回作製にあたり、通気性のよいスケルトンタイプのイヤーモールドに変更しようかどうか迷いました。
耳の中の接地面が少なく着け心地が良いそうです。それに耳穴をふさがないので耳元が軽やかな印象になります。
しかし、スケルトンは素材がハードなので、万一折れた場合、折れた部分が当たり耳が切れてケガをしてしまうこともあるそうです。
迷いましたが、息子は動きも激しく、転ぶことやボールが耳にあたる可能性もあり、今回は断念することにしました。もう少し大きくなってからにしようと思います。
結果、色は透明の何の変哲もないイヤーモールドになりました。
ところで、人工内耳のイヤーモールドって何歳頃まで使うのでしょうね。
大学生の方でも使っている方はいるようですが、以前会った人工内耳の男子高校生の方はもうイヤーモールドは使っていないようでした。成人の方もほとんど皆さん使っていらっしゃらないようですね。運動をする方は別の方法で固定していることが多いように思います。
乳幼児から人工内耳を装用する子どもたちも、いつかイヤーモールドを必要としない生活がくるのでしょうね。
マッピング
冬休みは耳鼻科の定期診察にも行きました。
聴力や語音明瞭度は定期的に検査測定していますが、聴こえが安定していたのでずっとマップは変えずに過ごしていました。現在はこちら>>>オージオグラムと語音明瞭度
しかし、この頃は少し音の好みが出てきて、自分の意志も前よりうまく言葉で伝えられるようになってきているので今回はマッピングをしました。
こちらは2年ぶりでした。
マッピングでは、ラウドネススケールという表を使って、音の大きさがどのくらいなのかSTの先生に伝えています。Tレベルの位置を測定するときは小さい音が聞こえるのですが、単に「小さい」と言わず、
まったく聞こえない
ほとんど聞こえない
ぎりぎり聞こえる
小さすぎる
めっちゃくちゃ小さい
ちょっと聞こえる
ちょうど聞こえるくらい
など、表現の幅が広くなっていました。
おかげで以前より音の微調整が可能になったようでしたが時間が足らず、片耳22電極のみのマッピングでしかできませんでした。もう片耳は次回に持ち越しです。
早速、片側のみ新しいマップを使っています。(念のため以前のマップもいれてもらっています)
聞きなれない音が最初はすると言っていましたが、1時間もすると慣れたようです。どう違うかはうまく言えないそうですが、新しいマップの方が自然な音に感じるとのことで、聞きやすいそうです。
人工内耳のマッピングのことは以前も書きましたが、メーカーによってコード法が異なり、機種によっても変わってきます。また、STの先生の考え方や経験がマップに反映されてきます。
親がなかなか関与できないところなのでもどかしいですが、子ども自身が上手く伝えられるようになるまで、日常生活での音の反応をSTの先生に伝えるなど親が代弁してあげることで、マッピングはSTの先生との協同作業であるとも思っています。
今回の息子のマッピングの様子を見ていると、そういう親の代弁としての私の役割はもう卒業だなと感じました。聴こえは息子自身が伝えればいいと思えるようになりました。
小さい頃は聴力検査もなかなかすすまず、マッピングに至っては電極二つしか取れなかったりして毎週マッピングに通っていたこともありました。
それがいつの間にか、様々な検査が短時間でできるようになり、受診間隔も長くなりました。(現在は長期休みにのみ通院しています)
先日も診察は夕刻時だったのですが、体力は有り余っていましたよ(^^;)
人工内耳手術をしてまだ日が浅いお子さんは、しばらくは通院が一番大変だと思います。でも、子どもの体の成長とともに通院にかかる負担も減りますから、今ちょっとの辛抱だと思ってがんばってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました(*‘∀‘)
歴史マンガで橋渡し
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