※補聴器を装用しても音の反応が全くなかった息子。2012年3月、1歳6か月で人工内耳手術をしました。
『お耳の成長記録』として、人工内耳を装用してからの息子の様子、聴こえの変化、ことばの表出記録などを、当時のメモをもとに過去を振り返って綴っています。
まとめはこちら>>>『お耳の成長記録』
人工内耳装用23週間目(1歳11か月)
人工内耳を装用してからもうすぐ6か月。2歳が目前の頃です。
新幹線を見に行く
息子はひとり歩きが1歳8か月でした。
そのため、人工内耳装用して(手術時1歳6か月)からの数か月は、抱っこ紐で近所を散歩していました。抱っこ紐だと対面でお互い顔がよく見えるし、私の声も聞こえる距離だったと思います。
電車を見に行くと、踏切のカンカンという音に合わせて抱っこ紐から出た足を息子がばたつかせていたものでした。
その時の様子はこちら>>>『人工内耳装用5週間目』
そこで、普段見る電車との違いを見せたくて、新幹線を見に行きました。
行く前に新幹線の本とプラレールを見せて、「これ、新幹線を見に行くよ」と話していましたが、どこまで伝わっていたかな。。
歩き出したばかり&イヤイヤ期真っ只中の息子を連れて最寄りの新幹線の駅まで行くのに一苦労でした。
しかし、駅のホームに着くや否や、普段とは違う雰囲気に興奮気味に新幹線を見入る息子を見て、連れて行った甲斐がありました。
ベンチに座って、何車両も続く長い新幹線を何本も見ました。
新幹線がホームに入ってくるときの”あの音”にも反応していました。
どこから聞こえるのかきょろきょろと探していました。
しんかんせん、きたよ
ながいねー!
人がいっぱいだね
まどがいっぱいあるね
みんなどこいくのかな?
しんかんせん、ばいばいー!
いっちゃったね
あれ、なんの音かな?
ぷるるるるってきこえるね
うるさいね
しんかんせんがまたくるよ
あっちからくるよ
おうちに帰るとすぐに、新幹線の本を手に取り私に持ってきました!
また、この日からしばらくの間、プラレール遊びが続き、自分で線路をつなげられるようになりました(*‘∀‘)
環状構造には作れず、終点になると電車を捕まえにいっていましたが(笑)
しかし残念ながら、新幹線を見に行っても、「しんかんせん」が息子の理解語に加わることはありませんでした。
言葉を育むって難しいなと思いました。
どれだけ話したら覚えてくれるのだろう。
息子には言葉が届いているのだろうか。
音が聞こえているけれど、言葉はどこまで聞こえているのだろう。。。
悩みや不安は大きくなるばかりでした。
しかし、ひとつの体験が興味や関心につながったともいえます。
うちに帰ってすぐに新幹線の本を取りに行った息子。
言葉はないけれど、「今日これ見たね」と言ってくれているようでした。
療育をしていなかったら、私も旅行の予定もないのに新幹線を息子に見せたいなんて思わなったかもしれません。
今は言葉を貯めていると信じました。
経験をコツコツ積んでいこう。
興味や関心を広げていこう。
言葉はきっとあとからついてくるはず。
(本当にそのとおりになりましたよ!!!)
人工内耳を装用して23週間目の気づき
- 音声だけで理解できる言葉
おつきさま
おひさま
りんご
バナナ
- 発語
人差し指を立てながら「しーっ」って言った
- 発声
呼ぶ時や物を指しながら「あうっ、あうっ、あうっ」と言うのは継続中。
- その他
・ペットボトル(280mL)が自分で飲めるようになった!
コップ飲みはまだこぼしますが、ペットボトルは失敗がなくなりました。飲み口が小さいからかもしれません。これで、外出先でも飲み物確保が楽になりました。
・パズルが6ピースまで自力でできるようになった!
くもんのステップ1のパズルが2・3・4・6ピースまでひとりで完成できるようになりました。最初は2ピースさえひとりではめ込むことができずもどかしい気持ちで見ていましたが、少しずつ指先をうまく使えるようになってきました。ステップ2を始めました。
指先遊びについてはこちらもどうぞ
シールブックで指先遊び☆
まずは、丁寧に。そして、気長に言葉かけしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。