もし、インテを考えてみえるなら、いつするのか決めていますか?
インテ後の生活をイメージして準備していますか?
漠然と療育先に通い、いつかインテができればいいと願っているだけだと一年単位で響いてきます。
年少なのか、年中なのか、年長なのか、就学に合わせてなのか、就学後なのか。
いつインテしたいのか目標を持って準備する
ことが大切だと思います。
子どもの適応力は素晴らしいですから、準備して臨んだ分は自信になります。
もし、就学前にインテを考えているならば、言葉の面、生活の面での準備が必要です。
言葉の面
- 年相応に聴いて理解できる
- 聴覚記憶は3歳で3項目以上
発語は、二語文しかまだ出ていなくても、困ったことなどを伝えられるなら構わないと思います。たとえば、
- おなか、いたい
- おしっこ
- うんち
- トイレ
- ケガした
- ころんだ
- 〇〇、たたいた(たたかれた)
(人工内耳や補聴器自分でつけれない子は)
「せんせ、つけて」
息子も入園当初はまだ自分で人工内耳を耳にかけることができませんでした。
だいたいのことは意外と二語文で通じます。
それよりも大切なのは言われたことを理解して行動できるかです。
先生からは複文で指示があります。
「トイレに行ってから帽子をかぶって園庭に行きます」
これは3項目の聴覚記憶が必要です。年少さんはこれくらい。
4歳、5歳になってくると、
「お着替えしたら、粘土遊びをします。お道具箱から粘土と粘土ベラをご用意して席についてください」
4項目~の聴覚記憶が必要です。
インテすると聴く力が伸びるといわれるのは、
こうした先生の指示を聞き取って覚えていく作業が当たり前のようにあるからです。
でも入る前に土台は必要です。
集団生活で聴こえにくい中で聴きとり、尚且つ理解して行動するのは難聴児にとって大変です。
言われたことを理解できるところまではインテ前にできるようにしておくとよいと思います。特に身の回りの言葉は必須です。
そして、
聴覚記憶を意識して、指示は3つ覚えておけるようになっているといいですね。
聴覚記憶についてはこちらをどうぞ>>>「聴覚記憶のトレーニング」
しかし、健聴児さんも発達は一様ではありません。
言葉の遅い子もいれば、生活面で手がかかる子もまだまだいます。
でも言われたことは意外としっかり理解していたりするものですよ。そういう場面にたくさん出くわしました。
発語が健聴のあの子と同じくらいだから大丈夫と安心しないで、お子さんが今どれだけ話を理解しているか見極めることが大切だと思います。
また、コミュニケーションの言葉として
- 貸して
- (仲間に)入れて
- ありがとう
- ごめん
- ちょうだい
- どうぞ
などが自然に言えるといいですね。
生活の面
生活面の自立としては、
- 1人で食べること
- 服を着ること脱ぐこと
- 靴をはくこと脱ぐこと
- ボタンをとめること
- トイレに行くこと
- ウンチの後おしりがふけること
- 手を洗うこと
- 鼻をかめること
- 片付けること
- 並ぶこと
- お友達と手をつなぐこと
- 通園カバンを背負うこと
- 水筒を首から下げること
など、できるといいですね。
しかし、年少さんの場合、介助が必要なことがあっても構いません。
特に難聴児だからできなければならないというものもありません。
ですが、できる限り入園前から身の回りの用意は自分でできるように促していくことは大切です。
私はついつい世話を焼いてしまうたちで、また息子が自分でしたいという気持ちがあまりない子で、入園前に生活面を見直しました。
ボタンつきのパジャマにしたり、
おでかけにはリュックを持たせるようにしたり、
靴の左右が分かるように印をつけたり、
ハンカチを持たせて手をふく習慣をつけたりしましたが、
靴の左右が印なしで分かるようになったのは、入園してからだいぶ先のことでした(^^;)
また、生活面は、「自分でできるけどやりたくない、ママがやって」ということも中にはありますよね。
子どもが甘えているならやってあげていいと思います。園生活では自分できっとできます。
インテ前だからと無理せず、生活面は少しずつできることを増やしていく
のがいいのかなと思います。
インテしてから
目標は、まずは「言葉の面」で追いつくことですが、それで満足しないで就学までに貯金を作ることを目指すといいですよ。
ちびっ子のママさんにしたら、とても無理なんて思われるかもしれません。私も最初は余力を作るなんて無理ではないかと思いました。
でも今なら分かりますが、就学前の勉強が始まる前が難聴児の最大のチャンスです。
ここが頑張りどきです!
健聴児さんはこれからすごいスピードで情報吸収して成長します。
年相応のスタートラインでは勉強についていくのが段々と厳しくなっていきます。
小2の2学期から授業スピードが速くなります。
息子のクラスでは、九九は算数1時間の授業で1の段が進みました。9の段まで約9日間、2週間足らずで終わりました。その後は演習。
その進度でも、ほとんどお子さんができているから問題ないのでしょうね。
国語の授業も同じです。下記は小2の漢字の書き取りドリル(宿題)の一部です。
①草原の道。
②せん顔をする。
③日米のだいひょう。
④白米を買う。
⑤引力のはたらき。
息子から「お母さん、せん顔ってなに?」て聞かれました(;’∀’)
日常会話であまり使わない熟語が増えてきます。
最後に、
子どもがおしゃべりできるようになってくると、園生活も楽しく過ごす様子に安心すると思います。
日常生活でもほとんど困ることがなくなってくると思います。
療育ママにとって、子どもの成長は何よりのご褒美ですよね。私も肩の荷が降りた気がしました。
でもここで安心しきらず、就学前の家庭で過ごす時間を上手に使って言語力をサポートしてあげるといいのかなと思います。
そして、
インテは目標じゃなくて社会への扉のひとつに過ぎません
まだ一歩踏み出す勇気がないという場合は、なにがなんでも早期にインテというのでなく、お子さんの成長や性格に合わせて、進路の一つにインテという道があることを選択肢に入れて、ゆっくり考えていかれるといいのではないかと思っています。
最後までお読みくださりありがとうございました。
インテの参考にしました
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