スイミングスクールでは、幼児は付き添いの保護者の性別の更衣室を使うことになっています。
そのため私が付き添って着替えを手伝っている時は女子更衣室を使っていましたが、自分で着替えるようになってからは男子更衣室を使うようになりました。
服をたたんでというより、ほぼ丸めてロッカーに入れているようですが(汗)
しかし、着替えはかなり早いです。
近頃では30秒足らずで着替えて更衣室から出てきます。
というのも、着替えが終わってから人工内耳を防水パック(アクアアクセサリー)にセッティングしないといけないので、急がないと間に合わないのです。
落下防止策のセッティングについてはこちら
現在(小2)、息子はまだ自分でセッティングすることができません。私が防水パックに入れていあげています。
自分でできるようになるのももうすぐだと思いますが(終了後の取り出しは自分でできるようになりました)、それまではスイミングへ付き添って通うことになりそうです。
小学生にもなれば、親の付き添いなしでスクールバスで通う子も増えます。もちろん、自宅近くに最寄りのバス停がないなどで付き添っている保護者も中にはいますが、息子もセッティングがなかったらバスで通っていたのかなと思います。
こうして人工内耳の管理やらで付き添う必要があり、それによって自立のチャンスをつぶしてしまっているなと感じることもあります。
仕方がないことですが、複雑です。
でも、人工内耳は大切なものなので、長い目で見て、少しずつ練習して、自分で確実に扱えるようになるのは息子にとって必要な自立のひとつです。できるまで待とうと思います。
さて、息子が通うスイミングスクールでは、2か月に一度コーチが変わります。
入会時に、難聴であることや気を付けてほしいことなどは書面で提出していましたが、念のため入会して1年くらいはコーチが変わるたびに私が直接伝えていました。
しかし、今は息子が自分でコーチに伝えています。
「耳が悪くて人工内耳をつけているけれど、それでも聞こえないことがあります」と。
こんな感じのことを話しているのを、夏期講習で初めてみました。
自分で伝えていたのは知っていましたが、その様子を目にしたのははじめてだったので、息子の成長が嬉しくもありました。
先日一日だけ臨時コーチが担当することがありました。
そのコーチには同じように伝えたそうです。
ところが、どうも「聞こえない」という部分だけが誇張されて認識されたのか、息子の耳元で大声で話しています。
観覧席から見ていても、あれでは息子も不快だろうな…と思っていましたが、
案の定、練習が終わるや否や、
「乱暴な感じですごく嫌だった」と。
「うん、お母さんもそうじゃないかなと思って見ていたよ」と。「でも、近くで大声で話さないでほしいと言えばよかったんじゃないの?」と言うと、
「今日だけのコーチだって知ってたから、もういいやと思った」のだと。
確かにそういう心境も分からなくはありません。面倒くさいというのか、諦めの境地というのか…
息子を通してみる世の中。
まだまだ、難聴理解なんてまるでない。
聞こえない、聞こえにくいといえば、耳元で大声で話せばいいと思っている人も多いです。
加齢性の難聴者の場合、そうした話し方がベターなこともあるかと思いますが、ほとんどの難聴者はそうではありません。
口元が見えるようにはっきり話してくれた方が分かりやすいと思います。
それでも周りが騒がしいと何を言っているのか分からないこともあるというね。。
学校の先生やクラスメートは、学校生活の中で、時間をかけて、正しい難聴理解を築けてもらっていると感じます。
しかし、習い事の臨時の先生や体験などの一回きりの付き合いの方に、誤った配慮に対して修正を求めていくのはまだ息子には厳しいです。もしかしたら、大人の方の方が「もっとこうしてほしい」と言うことをためらうかもしれません。
もちろん、言わないと伝わらないし、理解されないのは当然なのですが、世間一般の認識としても「大声・耳元」から「はっきり・口元」へ理解されていくといいのになと思います。